ガンジー非暴力研究所のサイトに(河内謙策訳)


インディペンデント・メディア・センターのサイトに掲載された10月12日付けの記事

 


“テロリズムに対する戦争”において石油の果たしている役割についての疑問が現れている


 ジョージ・ブッシュが大統領であった湾岸戦争のときには、「石油のために血を流すな」というシュプレヒコールが街に響き渡った。今日では、彼の息子がホワイトハウスに座り、“テロリズム”に対する戦争を遂行している。中近東や中央アジアの石油がらみの政治は、今回はどのような役割を演じているのだろうか。石油の地政学において、アラブ諸国がまもなく世界の石油の輸出のほとんどを支配するにいたるだろうという報告が大きな役割を占めているように見える。ブッシュ大統領とチェニー副大統領によって提案されたエネルギー政策は、何人かのエネルギー専門家が“石油の終わり”が近づいていると述べているにもかかわらず石油と化石燃料に焦点を当てていた。ブッシュ政権が中央アジアにおいて正当な権利がないことについては言うまでもない。

 OPECの脅しや新たなカルテルを恐れて、西欧諸国は新たな資源を探してきた。カスピ海には過大評価されているとも言われる石油が眠っている。エクソン・モビルは既にカザフスタンのテンギス油田と重大な関わりを持っている。アフガニスタンは、多くの専門家によって、石油と天然ガスのパイプラインの最もよい通過地域とみなされている。

 戦争の緊張が世界で高まるにつれて、化石燃料と代替エネルギーについての議論が重要になってくる。将来的に石油の供給が減少し、石油の政治的生態学的障害が増大するので、持続可能なシステムの下で再生可能な風、太陽、生物資源などに注目が集まるであろう。

[以上] 

(河内謙策訳)



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